生田絵梨花のソロコンサートで見えた親友への思い
生田絵梨花の芸能活動における生命線と言えば、それは並外れた「歌唱力」にある。
特に、10枚目シングル「何度目の青空か」はその象徴である。イントロで彼女が一人圧倒的な歌唱力を持ってして独唱しながら、天空から舞い降りてくるシーン、、
これを観る観客の乃木ヲタたちは、ただ黙ることしかできない。
彼女一人の力で、会場の狂乱的コールは静まりかえるのだ。
そんな姿を目の当たりにしてきた私は、乃木ヲタの無力さを痛感させられる。
皮肉にもその才能は乃木坂だけにとどまらず、ミュージカル業界への参入を果たし、
握手会への参加も減り、彼女ははるか遠い存在になっていた。
「生田は特別」「生田は異次元」とかそういう彼女への形容詞が、彼女があたかも一人芝居しているように映っていた。
「生田は乃木坂の看板を捨て、メンバーのこととか考えていないでしょ」
私は最近まで、そんな考えに同調しているうちの一人であった。
しかし、彼女はそんな浅はかな考えを持ってしまっていた私を一蹴してくれたのだ。
それは昨年の12月25日行われた生田絵梨花ソロコンサートでの出来事である。
私はそこで彼女が歌った1曲で、先述の浅はかな考えは論破されてしまった。
「君は僕と会わないほうがよかったのかな」
そして幽玄なるバイオリンの音色に引き続き、生田が歌い出す。
い:「ひめたんは私と会わないほうがよかったのかもしれないって思うの」
ひ:「なんで?」
い:「こないだ夕暮れ時に仕事から帰ってる最中に、満員電車の人混みの中で、背中丸めて、ひめたんのこと考えたの」
ひ:「どうしたの急に」
い:「私、ひめたんのこと幸せにできなかったなぁ、ホントに自分に不甲斐なくてね」
ひ:「そんなことないよ、私はいくちゃんが大きなステージに立ってキラキラ輝いてるのを観るだけですごくワクワクするんだよ。夢が叶うってこういうことなんだなって」
い:「えーありがとう☆彡、こうして話すの久しぶりだね」
ひ:「うん」
い:「最初の頃はさ、私達ちーちゃんとかと一緒に中三組とか言われてさ、、
お互いみんなで活動することが多かったよね」
い:「あの頃はどこかお互いに求め合ってたとかいうかね、、、」
ひ:「確かにねーこないだの、ラジオがホント三人で集まったの久々だったね」
い:「だけどさ、乃木坂の楽曲では3人とも接点なくて、仕事もだんだんバラバラになっちゃったよね」
ひ:「それぞれ3人とも個性強いからね笑、えへへ」
い:「なんかそれを、私気付かないうちにやり過ごしててさ」
い:「それが二人に対するやさしさだと勝手に思いこんでてさ、私とひめたん少しづつ
距離ができてたかななんて思うことがあるの」
ひ:「お互い自分のことで精いっぱいだったもんね」
い:「だけどさ、ひめたんが体調悪くなって辞めるって聞いたときに、自分で一人で決めさせちゃって、、なんとなく気づいてたから相談に乗ってあげようって思ってたの に、」
ひ:「いいのよ、自分で納得してる道だから、大丈夫だよ」
い:「ひめたんがホントは休業する時にそのことについて、話そうと思ってたんだけ ど、、私、素直になれなくて、、、」
い:「一人で悲しませて、、、ごめんね」
ひ:「ちょっとそんなことないってーー!」
い:「そうやっていつも私のことは相談に乗ってくれるのに、自分のことは隠してばっかりだから、、、もーぅひめたんは」
ひ:「イヒヒヒヒ」
い:「だから、私が頼りなくて、、」
ひ:「イクちゃん大きい赤ちゃんだからねww」
い:「わたしがもっと大人だったらなんて、、」
ひ:「それがいくちゃんの良さだよ*1」
い:「ひめたんのために私、何もできなかったなんて思って、、、、、
だから今歌ってるの、ひめたんにささげる君僕」
い:「だって、、、、今も私ひめたんのことが好きなんだもん」
*1:´∀`